TOYOTA ハイエース 200系 1型

【DIY実践】ヘッドライトスチーマーの効果と注意点|失敗しない施工方法を解説

車のヘッドライトが黄ばんでくると、どうしても古びた印象になりますよね。
コンパウンドで磨いてもすぐに再黄ばみ…。そんな時に注目されているのが「ヘッドライトスチーマー」です。

この記事では、実際にDIYでスチーマー施工を検討している方向けに、
効果の仕組みから耐久性、施工時の注意点までを分かりやすく解説します。

ヘッドライトスチーマーとは?

今回用意したスチーマー

ヘッドライトスチーマーとは、専用の溶剤を加熱して蒸気化させ、その蒸気をヘッドライト表面に当てて樹脂を再生するリペア方法です。
ヤスリやポリッシャーで削るのとは異なり、蒸気で表面を溶かしてクリア層を再形成するのが特徴です。

最近ではAmazonなどでも1万円以下でDIY向けキットが販売されています。
「磨かずに透明感が戻る」というキャッチコピーで人気ですが、実際の効果には注意点もあります。

仕組み

専用の薬品を加熱することで蒸気が発生します。その蒸気をヘッドライトのレンズに当てることでレンズが綺麗になります。

実際の効果は?どこまで透明になるのか

まずヘッドライトスチーマーの蒸気を当てるだけでは黄ばみは取れずに綺麗にはなりません。

手順としては耐水ペーパーでヘッドライトを研磨してその後に蒸気を当てます。

この蒸気がペーパーの微細な傷を埋めて表面が平滑になりレンズが透明に近くなるというものです。

スチーマー施工直後は、黄ばみや白化が一気に消え、まるで新品のような透明感が得られます。
ただし、この透明度はコーティングで保護しなければ短期間で劣化します。

実際の施工者レビューを見ても、

  • 「2〜3か月で再黄ばみした」
  • 「屋外駐車だと半年もたない」
    という声が少なくありません。

つまり、スチーマー自体は一時的な復活手段であり、仕上げに紫外線カットコーティングを必ず施工することが重要です。

付属品紹介

僕が購入したものはこんな感じでアタッシュケース+耐水ペーパーセットで届きました。

あけるとこんな感じ。内容は

  • ケース
  • 耐水ペーパーセット
  • 説明書
  • 薬剤
  • 加熱カップ2種類
  • ペーパー用スポンジ
  • 電源コード(100Vコンセント用,12Vシガーソケット用)
  • マスク

アマゾンで購入しましたがちゃんと日本語の説明書がついていました。

実際に施工する

施工前の状態

一年前の車検の時に磨きましたがかなり黄ばんでます。

耐水ペーパーの準備

付属している耐水ペーパーです。種類はいろいろありましたが今回は600番→1200番→2000番で研磨していきます。

綺麗にしたい場合や黄ばみがひどい場合は300番台からやったほうが結果的に手間は減りそうです。

もしかしたら1000番とか1500番くらいの仕上げでもスチームしたら綺麗になるのかもしれませんが今回は初めてだったこともあり2000番までやりました。

300番→1500番のように一度に番手を上げすぎると荒い番手でついた傷が消しきれないので300番→600番という具合で2倍の番手以下を目安にするとよいようです。

紙やすりをハサミで切るとハサミが痛みそうなのでいつも定規で切っています。

付属しているペーパーホルダーは使いづらかったのですぐに使うのをやめました。

施工箇所周辺を養生する

ペーパーで傷がつかないように養生します。

僕のハイエースは塗装が痛んできていて粘着が強いものを貼るとクリア層がテープと一緒にはがれるので面倒ですができるだけ塗装にテープがつかないように厚手のビニールをマスキングテープで貼りました。

健全な塗装の方は養生テープが楽でいいと思います。

ヘッドライトを磨く

片側のみ2000番まで磨きました。黄ばみが取れて白さが復活しました。

2000番までだと表面の小傷が多くヘッドライトは白く曇った状態です。

スチーマーの準備

「ノズルは一体成型のノズルと」「チューブがさせるタイプのノズル」の2種類が付属していますがハイエースのようにレンズ面がほぼ直角であれば前者のみで問題ないと思います。

加熱カップに薬液を入れました。真っ青な液体で触るとひんやりしていました。

沸点が低く水のように100℃に到達しなくても沸騰して蒸気が発生するようです。

ノズルをセットして電源を接続します。

今回は100Vコンセントで使用します。

コードはそんなに長くないので電源環境によっては延長コードを使用するなど注意が必要です。

画像では全くわかりませんが1,2分で蒸気が出てきました。

出てくる蒸気を磨いたヘッドライトに当てると当たった部分が一気に透明になって気持ちがいいです。

片側のみ施工終わりました。

ペーパー掛けした時の養生は水で濡れたので剥がして再度養生をしてあります。

ただスチーマーするときは養生なしでも影響ないかなとやっていて思いました。

僕のハイエースはそもそも塗装もそんなにもう気にしないので次回は養生なしでやると思います。

完了!

別の日に撮りましたが両側施工後の写真です。

天気が悪かったので少し曇って見えますが綺麗です。

車検も無事に通ったので今回はあえてコーティングはせずに半年後か1年後の経過を写真でアップ出来たらなと思います。

最後に

今までは2000番の紙やすりで磨いた後にピカールや細目のコンパウンドで磨いて綺麗にしていましたがスチーマーを使うとその手間がないので楽でした。

どれくらい持続するかはまだわかりませんが少なくともコンパウンド磨きだけよりは長持ちすると思っています。

初期費用は少しかかりますが薬液もあまり使わなかったのでこのセットで左右合わせて10回近く施工できるんじゃないかと思います。

ちなみに加熱カップに余った薬剤は不純物の混入が無ければボトルに戻して再利用できるそうです。

ABOUT ME
koby
オフロードバイクが好きな2級自動車整備士。 現在Dトラッカー、KTM125EXC、200系ハイエースに乗っています。 2020年にガレージを建て、そこで行った整備やDIYを記事にしています。 プロフィール詳細はこちら↓↓