はじめに
こんにちは!kobyといいます。
まずはブログをご覧いただきありがとうございます。
僕が乗っているハイエース(4WD)のハブベアリング交換に挑戦したので紹介します。
交換する理由は?
80km/hから100km/hくらい速度を出すとゴーというような音が前からしてましたが最近大きくなってきたのでハブベアリングを交換します!
ハブベアリングは車輪の軸を支えているベアリングで劣化してくると上記のような音が発生します。
よほど酷いと分かりませんが基本的に交換したからと言って燃費が良くなったりはしない印象です。
ベアリングっていうとその辺変わりそうですけどそんなことないんですね。
ちなみに作業時間は試行錯誤しながら最初にやった左側は5時間程、慣れた右側は2.5時間で交換が出来ました。
用意するもの
ハイエース
新品のベアリング
工具一式
- フロアジャッキ・ジャッキスタンド
- メガネレンチ
- ソケット(10,14,17,35)
- スピンナハンドル(できれば1mくらいのもの、ドラシャのナットが固い為)
- ハンマー(1kgくらいのもの)
- ディスクグラインダー(インナーレースを外す用。ベアリングリムーバーでもOK)
- 自作ツール(アングル材に3つ穴を開けただけ→最終的に穴は2か所でOKでした)
- その他一般工具
ハンマーが3種類映ってますが一番大きなやつだけでOKでした
22-24mmのメガネレンチはディスクローターを外す際の回り止めなのでなんでもOKです。
使用するベアリング
中身です。
作業開始!ドライブシャフトのナットを外す
左側から作業します。
ジャッキアップしてホイールを外したらドライブシャフトの割ピンを抜いて、「センターキャップを外したタイヤ」を取り付けます。
割ピンはニッパーで挟んでテコを使うと楽に外せます
「センターキャップを外したホイール」を付けたらジャッキを緩めてタイヤを接地させてナットを外すときの回り止めにします。
ブレーキを踏んでくれる人がいればホイールを取り付ける必要はありません。
センターのナットは35mmでホームセンターにもあまり置いていないサイズだと思うので持っているかは事前に確認しておいた方がよさそうです。
(うちの近所のホームセンターには売ってなかった。。。)
個体差はあると思いますが結構固く締まっているので画像くらい長いスピンナハンドルか、強力なインパクトレンチが必要になります。
(自分のは車体左側はあっさり緩みましたが右側がこの長さを使っても結構大変でした。回転方向も原因としてあるのかもしれません)
ナットが外れたらドライブシャフトを押してみて動くか確認します。
固着している場合は軽くハンマーで叩いて動かしてやりますが、叩きすぎてネジ山を潰さないように気を付けましょう。
(シャフトよりも径の小さいハンマーを当てがってそのハンマーを大きなハンマーで叩いてやるとネジ山が潰れるリスクを減らせます)
どうしても外れなければ専用ツールを使いましょう。。。
キャリパーを外す
画像ではこの位置にメガネを掛けていますが二つある内の下側だけ外せばキャリパーを外せます。
今回はブレーキパッドの点検・清掃もしようと思ってここを外していますが、必要なければいきなりキャリパーブラケットごと外してしまってもOKです。
下のボルトを外して上のボルトを支点にキャリパーをガバっと上に持ち上げたうえで車体内側へスライドさせるとキャリパーが外れます。
(わかりにくいですね。。。)
外したキャリパーはホースに負担が掛からないように何かに乗せておきます。
ボルト2本を外してキャリパーブラケットも外します。
外れました
ハブを外す!
ハブを固定しているボルトが4本、ドライブシャフトの周りにあるのでそれらを外します。
そしたらハブを外すんですがこれがなかなか外れません。
ネットで調べるとよく出てくるのはナックルごとゴッソリ外したものに今外した4本のボルトと同じサイズの長いボルトを入れてそのボルトをハンマーで叩いて外すというものです。
最初はナックルを外さずにその方法でやろうと思いましたがかなり大変だったので別案にしました。
(時間を掛ければそれでもやれないことは無さそうでしたがドライブシャフトブーツをハンマーで傷付けそうです。。。)
いろいろ考えましたが最終的に使用したのは最初に紹介した自作工具です。
ホームセンターで「1m1000円くらいで売ってた鉄のアングル」を半分に切ったものに、ハブボルト2本が通るように穴を開けただけです。
最初スライディングハンマー的な使い方を考えて真ん中にボルトを生やしましたが使いませんでした。
スライディングハンマーを持ってる人はそれを使うのがいいと思います。
使い方は簡単で画像のように左右をハンマーで少しづつ叩いていくだけです。
あっさり外れます。
こんな感じで。
位置を変えながら叩きました。
ちなみに写真を撮り忘れていたのでこのシーンだけ右側の画像です。
こんな感じで外れます。
バックプレートは曲がりやすいので気を付けましょう。
外したハブを分解していく
まずはローターを外します。
ボルトを6本外すんですがそこそこ固いので万力に固定するか回り止めをしましょう。
(ローターを挟むと傷がつくので万力は使わないほうがいいかもしれません)
メガネレンチを回り止めにして緩めました。
ハブボルト保護のためにホイールナットを付けてあります。
ボルトを外したらこんな感じの角度に持っていくとローターを外すことが出来ます。
外れました。ここからベアリングを外していかないといけません。
この部分をASSYで丸ごと買ったならここで折り返しですね。
純正でASSYでは部品は出ませんが、新品ハブにGMBのベアリングを僕が圧入してASSYにしたものをヤフオクに出品しています。中古ハブを再利用して安くASSYにしたものも出品しているので興味ある方はヤフオクを見てみてください。
(落札後に取引ナビで「ブログを見た」と連絡いただければ下取り価格を少しだけサービスさせてもらいます)
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/koby_eys
話が脱線しましたが、続きです。
特殊工具は無いのでボルト穴を利用して抜いていきます。
プレス機で使う板を噛ませていますが、ボルトを突き当てられれば何でもよいです。
横から見るとこんな感じ
ボルトには潤滑油を塗っておきました。
締めこんでいきます。
画像ではボルト2本しか土台を噛ませていませんが4か所とも噛ませて少しずつ締めこんでいきました。
(4か所ではなく2か所だけでも行けるかもしれません)
外れました!いろいろ汚いですね。。。
ハブからインナーレースを外す!
まだ大変な仕事が残ってます。
ハブからインナーレースを外さないといけません。
樹脂の部品はニッパーで切れるので壊してコロを取り出します。
ディスクグラインダーでハブ本体側を傷つけないようにインナーレースを削っていきます。
薄く削っていくとあるところでピシっと画像のように髪の毛ほどの亀裂が入りました。
亀裂が入れば簡単に外すことが出来ました。
これは反対側を外した時のものですが大体同じくらい削ってます。
結構大変なのでベアリングリムーバーで外せるなら楽したいですね。
結構大変なので初めてこの作業をするならASSYを買ったほうがいいと思います…
プレスでベアリングを圧入する!
新品のベアリングを圧入します。
ハブには中央にドライブシャフトが通る穴が開いているのでボルトナットの組み合わせでうまくやればプレス無しで行けるかもしれませんが、今回はベアリング交換用に買っておいたプレスがあるのでそれを使いました。
このプレスの記事はこちら
入りました。
あとは元通り組み付ければ完成です。
おわり
最後までご覧いただきありがとうございました。
他にもハイエースの記事を書いているので良ければ以下のカテゴリーからご覧ください。